点数計算で確認する4つのこと
点数表を引くには、役、翻数、手の形、支払い方の4つが必要です。牌をそろえてあがることを和了(ホーラ)と呼びます。数字だけを知りたいときは四麻と三麻の点数早見表が使えます。牌の種類やあがり形から確認したい場合は、先に麻雀初心者講座を読んでください。
- 役を確認する:ドラを数える前に、リーチや役牌などの役が一つ以上あるかを確かめます。ドラだけではあがれないためです。
- 成立した役の翻数を合計する:役ごとの翻数を足した後、ドラを加えます。翻数が一つ増えると基本点が倍になるため、役の個数ではなく翻数を数えます。
- 手の形を数える:3枚一組の組み合わせを面子(メンツ)、同じ牌2枚の組を雀頭(ジャントウ)と呼びます。あがり方、面子、雀頭、待ち形から符を足します。
- 支払い方を当てはめる:親か子か、ロンかツモかに応じた倍率を使い、支払う人ごとに100点単位に切り上げます。
以下は、4人打ちリーチ麻雀の支払い方です。親のあがりは、子のあがりより高い点になります。ロンなら、あがり牌を捨てた一人が全額を支払います。ツモなら三人全員が分けて支払い、子があがったときは親がほかの子より多く払い、親があがったときは子三人が同じ額を払います。
基本点 = 符 × 2(翻+2)
子のロン:基本点 × 4 / 親のロン:基本点 × 6
計算を残すなら、「子のロン、3翻40符、基本点1,280、1,280×4=5,120、切り上げて5,200点」のように、条件と式を一行にまとめると検算しやすくなります。
役と翻は「役の成立」を先に確認する
完成形を面子ごとに分けたら、成立している役を一つ以上挙げます。ドラは翻数を増やしますが、ドラだけでは和了できません。リーチ、タンヤオ、役牌などを数えた後、採用ルールに従ってドラ、赤ドラ、裏ドラを加えます。裏ドラは通常、リーチして和了した場合だけ確認します。
他家の捨て牌を使わずに手を進めた状態を門前(メンゼン)、チーやポンなどで他家の牌を使った状態を副露(フーロ)と呼びます。リーチは門前だけで成立し、役牌は副露しても成立します。三色同順や混一色のように、鳴くと翻数が下がる役もあります。役ごとの翻数と鳴き条件はリーチ麻雀の役一覧で確認できます。
役を確認する順番
手牌と鳴いた組を4面子1雀頭に分け、和了牌がどの組を完成させたかを見ます。次に門前か副露か、場風と自風、リーチや一発、海底などの局面条件を確認し、最後にドラ表示牌と赤牌を数えます。この順なら、ドラを役と間違えたり、鳴いて消えた役を数えたりしにくくなります。
符は20符にあがり方と手の形を足す
一般的な計算は20符から始め、和了方法、刻子や槓子、役牌の雀頭、待ち形の符を足します。合計は最後に10符単位に切り上げます。順子には符が付きません。刻子より槓子、2から8の数牌より一九字牌、鳴いた刻子より手の中でそろえた刻子のほうが高い符になります。
| 符の要素 | 中張牌 | 么九牌 | 確認事項 |
|---|---|---|---|
| 副底 | 20符 | 通常形の出発点 | |
| 明刻 | 2符 | 4符 | ロン牌で完成した刻子は明刻扱い |
| 暗刻 | 4符 | 8符 | 自力でそろえた刻子 |
| 明槓 | 8符 | 16符 | 大明槓または加槓 |
| 暗槓 | 16符 | 32符 | 手牌内4枚で宣言 |
| 雀頭 | 役牌なら2符 | 三元牌、場風、自風 | |
| 待ち | 2符 | 単騎、嵌張、辺張。両面と双碰は0符 | |
| 和了方法 | 門前ロン10符、ツモ2符 | 例外は通し例の後で確認 | |
合計が32符なら40符、34符でも40符です。門前ロンは20符に10符を加えるため、ほかに符がなくても30符になります。この通常の数え方を使い、後の30符3翻の例を計算します。
親子とロン、ツモで支払額が変わる
次の表は、4人打ちリーチ麻雀の支払い方です。同じ基本点でも親の点数は子より高く、ロンは放銃した一人が全額を払い、ツモは三人が分けて払います。この違いを基本点に掛ける倍率で表します。
| あがり者 | ロンあがりの支払い | ツモあがりの支払い |
|---|---|---|
| 子 | 放銃者が基本点 × 4 | 親が基本点 × 2、ほかの子2人が基本点 × 1ずつ |
| 親 | 放銃者が基本点 × 6 | 子3人が基本点 × 2ずつ |
各支払額は100点単位に切り上げます。子のツモなら、親の支払額と子一人あたりの支払額を別々に計算してから切り上げます。基本点が960点なら、子の960点は1,000点、親の1,920点は2,000点となるため、「1,000、2,000」と申告します。
切り上げるのは、倍率を掛けた後の支払額です。基本点960点を先に1,000点に切り上げると、子のロンを4,000点としてしまいますが、正しくは960×4=3,840を切り上げた3,900点です。
30符3翻の支払額を順番に出す
4人打ちで本場と卓上のリーチ棒がなく、子が門前でリーチし、タンヤオと平和も成立した手をロンしたとします。ドラはありません。リーチ1翻、タンヤオ1翻、平和1翻なので、成立した役の翻数は合計3翻です。
横にスワイプして牌姿全体を確認
この手はすべて順子で、雀頭は役牌ではなく、両面待ちです。そのため、符は副底20符と門前ロン10符だけで合計30符になります。基本点は「30 × 23+2 = 30 × 32 = 960」です。子のロンは960×4=3,840を100点単位に切り上げるため、支払額は3,900点です。
同じ30符3翻でも、親子とロン、ツモが変われば支払額も変わります。比較すると次の表になります。
| 条件 | 計算 | 支払い |
|---|---|---|
| 子のロン | 960×4=3,840 | 3,900点 |
| 子のツモ | 子960、親1,920を個別に切り上げ | 1,000、2,000点 |
| 親のロン | 960×6=5,760 | 5,800点 |
| 親のツモ | 各自960×2=1,920 | 2,000点オール |
子ロンなら960×4=3,840を3,900に切り上げます。子ツモでは、子二人の960をそれぞれ1,000に、親の1,920を2,000に切り上げ、受取総額は4,000点です。親ロンなら960×6=5,760を5,800に、親ツモなら各人の1,920を2,000に切り上げます。
点数表では「30符3翻」の欄だけでなく、親子とロン、ツモの違いも見ます。ツモは一人ずつ支払額を切り上げるため、受取総額が基本点に単純な総倍率を掛けた値と一致しないことがあります。
平和、七対子、門前ロン、副露を比べる
形による符と支払額の違いを、4つの例で比べます。いずれも4人打ちで、本場と卓上のリーチ棒はなく、和了者は子、上限への切り上げもありません。役と翻は表に示したものだけで、ドラは含めません。
平和の門前ツモは20符固定
横にスワイプして牌姿全体を確認
七対子は25符固定
横にスワイプして牌姿全体を確認
平和の門前ロンは30符
横にスワイプして牌姿全体を確認
役牌をポンしたロンは明刻の符を足す
横にスワイプして牌姿全体を確認
ポン
| 例 | 符と翻 | 基本点 | 支払点 |
|---|---|---|---|
| 平和の門前ツモ | 20符2翻 | 20×24=320 | 400、700点 |
| 七対子のロン | 25符2翻 | 25×24=400 | 1,600点 |
| 平和の門前ロン | 30符1翻 | 30×23=240 | 1,000点 |
| 役牌をポンしたロン | 30符1翻 | 30×23=240 | 1,000点 |
平和ツモは20符、七対子は25符固定です。平和の門前ロンは20符に門前ロンの10符を加えます。役牌をポンした例は、20符に一九字牌の明刻4符を足した24符を、30符へ切り上げます。副露しただけで点数が決まるわけではなく、残った役、翻数、面子の符を数え直します。
符計算の例外
副露した手で20符以外の加符がない食い平和形は、30符として扱います。平和ツモは、一般的な計算ではツモ2符を付けず20符です。七対子は25符固定で、10符単位に切り上げません。連風牌の雀頭を2符とするか4符とするかはルールによって異なるため、卓の得点表を優先します。
満貫以上は翻数ごとの点数表を使う
基本点が上限に達した手を満貫(マンガン)として扱い、それ以上は翻数に応じた固定点を使います。5翻は満貫です。3翻70符以上と4翻40符以上も基本点が2,000以上になるため、満貫になります。4翻30符は子ロン7,700点、親ロン11,600点ですが、満貫に切り上げる規定もあります。数え役満、切り上げ満貫、ダブル役満の扱いは卓によって異なります。
| 区分 | 翻数の目安 | 子ロン | 親ロン |
|---|---|---|---|
| 満貫 | 5翻、または一定の符と翻 | 8,000点 | 12,000点 |
| 跳満 | 6〜7翻 | 12,000点 | 18,000点 |
| 倍満 | 8〜10翻 | 16,000点 | 24,000点 |
| 三倍満 | 11〜12翻 | 24,000点 | 36,000点 |
| 役満 | 役満役の成立 | 32,000点 | 48,000点 |
本場と卓上のリーチ棒は通常点の後に処理する
本場は、親の連荘や流局に応じて増える数です。リーチを宣言した人が卓上に出した1,000点棒は供託(キョウタク)と呼びます。どちらも翻や符を増やしません。先に通常の支払点を確定し、本場分を加え、最後に供託の受取人を決めます。
Mリーグでは1本場につき、ロンなら放銃者が300点、ツモなら3人が各100点を追加します。2本場の40符3翻で子のロンなら、通常の5,200点に600点を加え、放銃者は5,800点を支払います。供託が1本あれば、和了者は卓上から1,000点を受け取ります。供託分を放銃者に追加で支払わせるわけではありません。
本場、供託、複数和了は卓の規定を優先
本場の加算額、供託の受取人、ダブロン時の処理、親の連荘条件はルールによって変わります。別の大会やサービスで打つときは、その場のルール表を確認してください。
よくある間違いと卓上チェック
- ドラを役として扱い、役なしの手を和了できると考える
- 門前ロン、ツモ、待ち形の符を見落とす
- 暗刻と明刻、么九牌と中張牌の符を取り違える
- 親と子、ロンとツモの支払い倍率を取り違える
- ツモの各支払いを個別に100点単位に切り上げていない
- 本場や供託を和了点の計算途中に混ぜる
点棒を動かす前の8項目
- 和了形が完成し、ドラ以外の役が一つ以上あるか。
- 門前か副露か、役の翻数が下がっていないか。
- ドラ、赤ドラ、裏ドラの枚数と、数える条件が合っているか。
- 平和ツモや七対子などの例外を先に分けたか。
- 刻子と槓子の明暗、一九字牌、雀頭、待ちの符を足したか。
- 和了者は親か子か、ロンかツモか。
- 最終支払額を人ごとに100点単位に切り上げたか。
- 通常点の確定後に、本場と供託をルールどおり処理したか。
スコアや収支を記録するときは、和了点と半荘終了後のポイントを分けます。精算の順序は麻雀の収支計算方法で確認できます。
麻雀の点数計算でよくある質問
初心者は点数表を全部暗記する必要がありますか?
最初から全部覚える必要はありません。まずはよく出る30符と40符、満貫以上の区分、親子とロン、ツモの違いを押さえれば十分です。対局中は表を使い、後から式で確かめられます。
ドラだけで和了できますか?
できません。ドラは成立役の翻数を増やす加点要素です。リーチ、役牌、タンヤオなど、ドラ以外の役を一つ以上確認してからドラを数えます。
ツモ点の合計を100点単位に丸めてもよいですか?
合計ではなく、親と子それぞれの支払額を個別に100点単位に切り上げます。そのため、個別支払いの合計と、丸め前の基本点に総倍率を掛けた値には差が出ることがあります。
符計算をしなくてよいのはどんなときですか?
5翻以上で満貫以上の区分が確定する場合は、最終点を出すための符計算は不要です。七対子は25符固定、平和ツモは20符として扱うなど、符の例外は別に覚えます。
本場とリーチ棒はいつ加えますか?
翻と符から通常の支払点を出した後に加えます。本場の加算額や、複数和了のときに誰が供託を受け取るかはルールによって違うため、その卓の規定に従ってください。
役、翻、符、支払い方の順に確認する
麻雀の点数は、役の有無、翻、符、親子とロンかツモかの順に見れば計算できます。最初は30符と40符、満貫以上を点数表で引き、複雑な手だけ条件を一つずつ照合します。卓によって扱いが変わる項目は、対局前に確かめてください。
参考資料とルールの適用範囲
- Mリーグとは(一般社団法人Mリーグ機構):Mリーグで採用する符と翻、得点、供託、本場などの規定。
- WRC Rules(World Riichi Championship):WRC 2025のルールと得点資料。
- Downloads / Materials for Players(World Riichi Championship):役一覧と得点表を含む公式教材。
- ルール(最高位戦日本プロ麻雀協会):最高位戦ルールとClassicルールで異なる採用項目の確認。
本記事の計算例は、条件を明記した4人打ちリーチ麻雀の例です。参照資料は、それぞれの団体や大会が定めたルールであり、内容は同一ではありません。切り上げ満貫、数え役満、本場、供託、複数和了などは、対局する卓の規定を優先してください。資料確認日:2026年7月25日。