まずは、ここから

役は、
身近なものから。

形が完成しても、役がなければアガれません。よく使う役から、成立条件と翻数を確認しましょう。

押さえておきたい3つのポイント

  • 基本の役を覚えるリーチ・タンヤオ・役牌から
  • 成立条件を確認門前限定や鳴いた場合の違い
  • 翻数を確認する本文の一覧表で正確に調べる
本文の役・翻数一覧を見る
麻雀の役一覧のイメージ図。正確な数値・条件は本文を参照。 図解を拡大して読む ↗

1. 役の基本と最初に覚える5役

覚える順番役
最初リーチ・門前ツモ・役牌
次タンヤオ・平和
慣れてから七対子・対々和・三色同順・一気通貫・混一色

そもそも「役」とは?

役は、あがるための条件です。翻は役の価値を表す単位で、成立した役の翻数を合計して点数計算に使います。役の数と翻数は同じではなく、清一色1役だけでも門前なら6翻です。

ドラは、役のある手に翻を加えるボーナス牌です。表ドラ、赤ドラ、槓ドラのほか、リーチしてあがったときだけ数える裏ドラがあります。ドラを何枚持っていても、ほかに役がなければあがれません。

役は複合します。門前のリーチ・タンヤオ・平和なら3役3翻で、ドラが2枚あれば合計5翻です。

初心者は全部覚えなくてOK!まず覚えたい5つの役

最初は、リーチ・門前ツモ・タンヤオ・役牌・平和の5役から始めましょう。実戦で使う機会が多く、手作りの基本も身につきます。

リーチ|迷ったらまず覚えたい基本役

門前でテンパイし、1,000点棒を出して宣言する1翻役です。鳴いた手ではリーチできません。

門前清自摸和|鳴かずに自分で引けば成立

門前の手を自分で引いた牌で完成させる1翻役です。リーチしていなくても成立します。

タンヤオ|1・9・字牌を使わない

2〜8の数牌だけで作る1翻役です。食いタンありのルールなら鳴いても成立します。

役牌|白・發・中などを3枚そろえる

白・發・中、場風、自風のどれかを刻子または槓子にします。ポンしても成立します。

平和|順子中心の基本役

門前で、4面子がすべて順子、雀頭が役牌ではなく、両面待ちであがると成立します。

麻雀の役で重要な「門前」と「鳴き」

他家の捨て牌を使わず、チー・ポン・明槓をしていない状態を門前と呼びます。他家の捨て牌で面子を作り公開するのが副露、一般にいう「鳴き」です。手の中の4枚で行う暗槓は、門前を崩しません。

鳴くと成立しなくなる役

リーチ、門前ツモ、平和、一盃口、二盃口、七対子などは門前限定です。

鳴いても成立する役

タンヤオ、役牌、対々和、三色同刻、小三元、混老頭などは鳴いても成立します。タンヤオは食いタンありのルールに限ります。

鳴くと1翻下がる役

三色同順、一気通貫、チャンタ、ジュンチャン、混一色、清一色は、鳴くと1翻下がります。これを食い下がりと呼びます。

鳴く前に役を1つ答える

「發で役牌」「一気通貫が1翻」のように、鳴いた後の役を確認します。役を言えないときは、形が完成してもあがれない可能性があります。

2. 翻数別の役一覧

1翻役一覧|最初に覚えたい基本役

1翻役は実戦で最もよく使う役です。門前限定か、鳴いても成立するかをセットで覚えましょう。

役名門前時鳴いた時条件
立直(リーチ)1翻成立しないテンパイ時に1000点棒を供託して宣言する
一発1翻成立しないリーチ後の一巡以内に、鳴きで中断されずあがる
門前清自摸和1翻成立しない自分で引いた牌で手を完成させる
平和(ピンフ)1翻成立しない順子4組、役牌でない雀頭、両面待ちを満たす
一盃口(イーペーコー)1翻成立しない同じ種類で同じ数字の順子を2組作る
断么九(タンヤオ)1翻1翻(ルール確認)2から8の数牌だけで作る
役牌1翻1翻白、發、中、場風、自風の刻子または槓子を作る
海底摸月(ハイテイ)1翻1翻最後のツモ牌であがる
河底撈魚(ホウテイ)1翻1翻最後の捨て牌でロンする
嶺上開花(リンシャンカイホウ)1翻1翻カンのあとに引く嶺上牌でツモする
搶槓(チャンカン)1翻1翻他家が加槓しようとした牌でロンする

一発はリーチと組み合わせて成立し、単独では役になりません。リーチ後の一巡以内でも、誰かのチー、ポン、カンが成立すると一発は消え、暗槓が入った場合も無効になります。

役牌は条件が重複することがあります。たとえば東場の東家が東を3枚そろえると、場風と自風の両方に当てはまります。連風牌を何翻として扱うかは、卓のルール表で確認してください。

2翻役一覧|覚えると手作りの幅が広がる

2翻役には、七対子のような特殊形、対々和のような刻子系、三色同順や一気通貫のような順子系があります。

役名門前時鳴いた時条件
ダブル立直2翻成立しない自分の最初の打牌でリーチする。それ以前にチー、ポン、明槓、暗槓があると成立しない
連風牌(場風と自風)2翻2翻場風と自風が同じ風牌を刻子または槓子にする
七対子(チートイツ)2翻成立しない異なる7組の対子で完成形を作る
対々和(トイトイ)2翻2翻4組すべてを刻子または槓子にする
三暗刻2翻2翻手の中で作った刻子または暗槓を3組そろえる
三色同刻2翻2翻萬子、筒子、索子で同じ数字の刻子を作る
三槓子2翻2翻槓子を3組作る
小三元2翻2翻三元牌2種類を刻子、残る1種類を雀頭にする
混老頭(ホンロウトウ)2翻2翻1と9の数牌と字牌だけで作り、数牌と字牌をどちらも1枚以上使う
三色同順2翻1翻萬子、筒子、索子で同じ数字の順子を作る
一気通貫(イッツー)2翻1翻同じ種類で123、456、789の順子をそろえる
混全帯么九(チャンタ)2翻1翻すべての面子と雀頭に1、9、字牌のいずれかを含め、順子を1組以上使い、字牌も1枚以上含める

三暗刻は「手全体が門前か」ではなく、暗刻が3組あるかを見ます。そのため、残りの1面子をチーしていても成立します。反対に、シャボ待ちの牌をロンして3組目の刻子を完成させた場合、その刻子は明刻扱いになり、三暗刻にならないことがあります。ツモで完成させれば暗刻です。

チャンタは、各ブロックに1、9、字牌のいずれかが必要で、順子を1組以上使い、字牌も1枚以上含めます。順子がなく、手全体が1、9、字牌だけなら混老頭の条件を確認します。字牌を使わず、各ブロックに1か9を含む手はジュンチャンです。

3翻以上の役一覧|高打点を狙える役

3翻以上の固有役は多くありません。混一色、純チャン、清一色は鳴いても成立しますが、1翻下がります。

役名門前時鳴いた時条件
二盃口(リャンペーコー)3翻成立しない一盃口の形を2組作る。七対子とは同時に数えない
混一色(ホンイツ)3翻2翻1種類の数牌を使い、字牌も1枚以上含めて作る
純全帯么九(ジュンチャン)3翻2翻字牌を使わず、すべての面子と雀頭に1か9を含め、順子も使う
清一色(チンイツ)6翻5翻字牌を使わず、1種類の数牌だけで作る

ホンイツは1種類の数牌と字牌をどちらも使い、チンイツは字牌を使わず1種類の数牌だけで作ります。どちらも鳴くと1翻下がり、鳴くほど相手にも狙いが伝わりやすくなります。ジュンチャンはチャンタと違って字牌を使えず、すべての面子と雀頭に1か9が必要です。

Mリーグ公式役一覧には、4翻と5翻の固有役はありません。ただし、複数の役とドラを合計して4翻や5翻になる手はあります。WRCでは人和を5翻役として採用しており、詳しい条件は後半の「ルールによって扱いが変わる役」で確認できます。

役満一覧|麻雀でもっとも高い役

役満は、通常の翻数計算とは別に扱う最高区分の役です。出現頻度は低いため、初心者は名前と大まかな形を知り、該当しそうなときに確認できれば十分です。

役満鳴き成立条件
国士無双不可13種類の一九字牌を1枚ずつ集め、どれかを対子にする
四暗刻不可暗刻・暗槓を4組作る
大三元可白・發・中をすべて刻子・槓子にする
緑一色可2・3・4・6・8索と發だけで作る
字一色可字牌だけで作る
小四喜可風牌3種を刻子、残り1種を雀頭にする
大四喜可東南西北をすべて刻子・槓子にする
清老頭可数牌の1と9だけで作る
四槓子可槓子を4組作る
九蓮宝燈不可同一種類の数牌で1112345678999+1枚
天和不可親が配牌であがっている
地和不可子が鳴きのない最初のツモであがる

国士無双十三面待ち、四暗刻単騎、純正九蓮宝燈、大四喜をダブル役満とするか、役満の複合を認めるか、責任払いを採用するかはルールによって異なります。

メモ雀で実践:手牌を並べて役と点数を確認する →

3. 牌姿で完成形を確認する

牌姿で見る!初心者が覚えたい代表的な役

文章だけでは分かりにくい役は、完成した14枚を面子ごとに区切って見ると理解しやすくなります。以下の牌姿は一般的な完成例です。

リーチの完成例

一萬二萬三萬 四萬五萬六萬 二筒三筒四筒 六索七索八索の和了牌 五筒五筒
リーチは特定の牌の組み合わせではなく、門前テンパイを宣言する役です。この例では67索待ちから8索で和了しています。

完成形を牌のまとまりごとに区切って載せています。まずは役の条件を満たしている部分を確認しましょう。実際の翻数は、門前か鳴いているか、ロンかツモか、場風と自風、ドラの枚数によって変わります。

タンヤオの完成例

二萬 三萬 四萬 三萬 四萬 五萬 四筒 五筒 六筒 六索 七索 八索 五筒 五筒
234萬、345萬、456筒、678索、55筒の形です。1、9、字牌を1枚も使っていないため、タンヤオが成立します。

役牌の完成例

發 發 發 二萬 三萬 四萬 五筒 六筒 七筒 六索 七索 八索 五萬 五萬
發の刻子が1翻の役です。發は三元牌なので、場風や自風に関係なく役牌になります。

平和の完成例

一萬 二萬 三萬 四萬 五萬 六萬 二筒 三筒 四筒 六索 七索 八索の和了牌 五筒 五筒
67索の両面待ちから8索で和了した例です。雀頭の5筒は役牌ではなく、4面子はすべて順子で、門前であることも条件となります。

七対子の完成例

一萬一萬 二萬二萬 三筒三筒 四筒四筒 五索五索 六索六索 東東
11萬、22萬、33筒、44筒、55索、66索、東東という異なる7組の対子です。七対子は門前限定の2翻役です。

対々和の完成例

二萬 二萬 二萬 五筒 五筒 五筒 七索 七索 七索 發 發 發 九萬 九萬
222萬、555筒、777索、發發發、99萬の形です。4組がすべて刻子なので対々和が成立し、發の役牌も複合します。

三色同順の完成例

一萬二萬三萬 一筒二筒三筒 一索二索三索 四索五索六索 七筒七筒
萬子・筒子・索子で同じ123の順子を作っています。門前なら2翻、鳴くと1翻です。

一気通貫の完成例

一萬 二萬 三萬 四萬 五萬 六萬 七萬 八萬 九萬 二筒 三筒 四筒 六索 六索
萬子で123、456、789の3組を作っています。門前なら2翻、1組でも鳴いていれば1翻です。

混一色の完成例

一索 二索 三索 四索 五索 六索 七索 八索 九索 發 發 發 二索 二索
索子と字牌の發だけを使っているため、混一色が成立します。發の役牌も複合します。

清一色の完成例

一筒 二筒 三筒 四筒 五筒 六筒 六筒 七筒 八筒 九筒 九筒 九筒 五筒 五筒
すべて筒子で、字牌はありません。門前なら6翻、鳴くと5翻です。

国士無双の完成例

一萬 九萬 一筒 九筒 一索 九索 東 南 西 北 白 發 中 対子にした東
6種類の老頭牌と7種類の字牌を1枚ずつそろえ、東を対子にした14枚の形です。通常の4面子1雀頭とは異なる和了形です。

大三元の完成例

白 白 白 發 發 發 中 中 中 一萬 二萬 三萬 五筒 五筒
白、發、中がすべて刻子になっているため、大三元が成立します。鳴いて作った刻子があっても成立します。責任払いの有無と範囲はルールによって異なります。

麻雀の役は「似ている役」をセットで覚えると簡単

似ている役同士を比較して整理すると、条件を覚えやすくなります。

組み合わせ違い
タンヤオ/チャンタ/ジュンチャン中張牌だけ/各組に一九字牌/各組に一九牌
混一色/清一色字牌を使える/数牌1種類だけ
対々和/三暗刻4面子が刻子/暗刻が3組
三色同順/三色同刻3種類の同じ順子/3種類の同じ刻子
一盃口/二盃口同じ順子2組が1セット/2セット
小三元/大三元三元牌2刻子+1雀頭/三元牌3刻子
小四喜/大四喜風牌3刻子+1雀頭/風牌4刻子

4. 手牌から役を見つける

「この手には何の役がある?」役を見つける順番

  1. 鳴いているか確認する
  2. 1・9・字牌を使っているか見る
  3. 順子と刻子の数を見る
  4. 同じ数字や同じ種類がそろっていないか確認する
  5. 七対子や国士無双などの特殊形か確認する
  6. 場風・自風・三元牌を見る
  7. ロンかツモか確認する
  8. 成立する役をすべて拾う
  9. 最後にドラを数える

最初から役名を思い出そうとするより、牌の種類と面子の特徴から候補を絞るほうが見落としを減らせます。

初心者によくある「役なし」のパターン

  • ドラがあるだけであがろうとする
  • チーやポンをした後にリーチしようとする
  • 平和を狙っていた手を鳴き、ほかの役もなくなる
  • 東をポンしたが、自風でも場風でもない
  • タンヤオの手に1・9・字牌が残っている
  • 三色同順の数字や一気通貫の種類がそろっていない
  • 混一色の手に2種類の数牌が入っている

鳴く前に役を確認し、自分の場風と自風を把握するだけでも、役なしの多くを防げます。

役の複合を覚えると点数が一気に高くなる

役は1つずつではなく、同時に成立する条件を探します。自然に複合しやすい組み合わせを知っておくと、無理なく打点を上げられます。

複合例門前時の翻数
リーチ+タンヤオ+平和3翻
リーチ+平和+三色同順4翻
役牌+対々和3翻
役牌+混一色4翻
タンヤオ+平和+三色同順4翻
リーチ+一盃口+平和3翻

ドラはこの合計へ最後に加えます。手役を追いすぎて受け入れを狭くするより、自然に重なる役を拾うのが基本です。

役を覚えたら「点数計算」も覚えよう

成立役が分かったら、翻数を合計し、通常は符と組み合わせて点数を出します。親と子、ロンとツモでも支払い方が変わります。5翻は満貫、6〜7翻は跳満、8〜10翻は倍満、11〜12翻は三倍満です。

計算の詳しい手順は麻雀の点数計算|翻・符・親子・ロン・ツモを初心者向けに解説で確認できます。

5. ルールによって扱いが変わる役

Mリーグ・雀魂・天鳳などで役は違う?

リーチ、タンヤオ、役牌、平和などの基本役は多くのルールで共通します。ただし、細かな扱いまで完全に同じではありません。

  • 食いタン:鳴いたタンヤオを認めるか
  • 数え役満:13翻以上を役満とするか三倍満止まりにするか
  • ダブル役満:四暗刻単騎や国士無双十三面待ちなどを2倍にするか
  • 人和:採用するか、何翻・何点とするか
  • 流し満貫:役として扱うか特殊な満貫払いとするか
  • 責任払い:適用する役と支払い方法
  • 連風牌:雀頭の符をどう扱うか

Mリーグ、WRC、オンライン麻雀、雀荘では規定が異なり、改定される場合もあります。「一般的にはこう」と決めつけず、対局するサービスや大会の最新ルールを確認してください。

麻雀のローカル役とは?

ローカル役は、特定の地域、雀荘、仲間内、ゲームだけで採用される役です。代表例には人和、大車輪、四連刻、八連荘などがありますが、成立条件や点数も統一されていません。

ローカル役を一般的な役と混同すると、別の卓で誤って申告する原因になります。採用する場合は、役名だけでなく成立条件、翻数・役満扱い、鳴き可否を対局前に決めましょう。

参考資料