三麻と四麻で条件が変わる理由

三麻のルールは、卓やサービスによって大きく変わります。使用牌、開始点、精算の基準点、ウマ、北の扱い、ツモ損、チップ、トビや終了条件は、対局前の確認が必要です。

別の卓の計算例へ数字を当てはめても、正しい収支になるとは限りません。先にルール表を残しておけば、どの条件で計算した結果なのかを後からたどれます。

計算に使うルール表

点棒をゲームポイントに直すには、各参加者の最終持ち点を精算用の基準点と比べます。この基準点が返し点(カエシテン)です。

最終持ち点と返し点の差を1,000点単位のゲームポイントに直したものが素点(ソテン)です。開始点と返し点が違うと、全員の素点を足しても0になりません。その差を埋めるのがオカで、どの順位に配るかは卓のルールで決まります。素点にウマと、採用する場合はオカを加えた値が最終ゲームポイントです。

分類対局前に決める内容使う場面
人数と形式3人打ちか4人打ちか、東風戦か半荘戦か記録を分ける
牌と北使う牌、赤牌、チーの可否、北を役牌、抜きドラ、通常牌のどれとして扱うか対局条件をそろえる
点棒開始点と返し点素点とオカを計算する
順位1位から3位までのウマ、オカの有無と加算先ゲームポイントを計算する
ツモツモ損の有無、親と子の支払い方局ごとの点棒移動を決める
チップ対象となる役や牌、1枚の単位、受け渡し方実際の収支に加える
終了条件トビ、持ち点が0点の場合、延長、供託と積み棒の扱い最終持ち点を確定する
同点と端数同点時の順位、四捨五入などの丸め方、端数の受け渡し順位と合計を確定する
換算1ポイントの単位、場代の総額と負担方法ゲームポイントの確定後に実収支に直す

ルール表には対局名だけでなく、計算に使った条件を残します。点棒計算には開始点と返し点、ゲームポイント計算にはウマとオカ、実収支の計算には換算単位、チップ、場代が必要です。計算結果にも設定名を添え、数値と前提を一緒に保存します。

設定名には、主な条件を短く含めます。たとえば「3人打ち、35,000点持ち40,000点返し、ツモ損あり、北抜き」のように書けば、別の設定と取り違えにくくなります。条件を変えた日は以前の設定を上書きせず、新しい設定として保存します。

セガNET麻雀 MJ ARCADEや天鳳、雀魂の大会では、開始点や精算の基準点、北、ツモ支払いが異なります。どれか一つの設定が、三麻全体に共通するわけではありません。

三人用ウマの決め方

ウマは、順位に応じて加減するゲームポイントです。この計算例では、1位に+20、2位に+10、3位に−30を配り、3人分の合計を0にします。

+20+10−30=0

三人用ウマは、3つの値を一組として記録します。「ウマ20、10」という呼び方だけでは3位の値が分からない場合があるため、「1位+20、2位+10、3位−30」と全順位を書きます。

+20、0、−20のように、別の配分を採る卓もあります。以下で使う+20、+10、−30は計算例の設定であり、三麻共通のウマではありません。

ゲームポイントの計算例

以下では、ルール表に「3人打ち、35,000点持ち、40,000点返し、ウマは+20、+10、−30、オカは1位に+15」と記録した例を使います。供託、端数、外部の賞はなく、点棒の移動はすべて最終持ち点に反映済みとします。最終持ち点は1位50,000点、2位35,000点、3位20,000点で、合計は開始時と同じ105,000点です。

順位最終持ち点素点ウマオカ最終ゲームポイント
1位50,000点+10+20+15+45
2位35,000点−5+100+5
3位20,000点−20−300−50
  1. 1位の素点は(50,000−40,000)÷1,000=+10です。
  2. 1位の素点にウマ+20を加えると+30です。
  3. 採用ルールに従ってオカ+15を加えると、1位は+45です。
  4. 同じ順序で計算すると、2位は+5、3位は−50です。

この条件で生じるオカは(40,000−35,000)×3÷1,000=15ポイントです。3人の素点は+10−5−20=−15となるため、表のルールに従って1位にオカ+15を配ると、素点の合計差を補えます。ウマの合計も0なので、3人合計を0にするこの精算例では、最終ゲームポイントが+45+5−50=0となります。

供託や端数が残る場合

この例は、卓上に供託が残らず、点棒に端数がない条件です。終了時に供託が残る場合は、全員の最終持ち点と卓上の供託を足して開始時の点棒総数と照合します。その後、誰の持ち点に加えるか、別枠に残すかを卓ルールに従って記録します。丸めによる端数も、ルール表に従って別の項目で処理します。

レート、チップ、場代の精算

全員のゲームポイント合計を0にするルールなら、まず合計が0になるかを確かめ、その後で換算単位、チップ、場代を反映します。オカ、ウマ、端数処理に別の決まりがある卓では、規定された合計と照合してください。点棒と実収支を分けて計算すると、ずれた段階を特定できます。

換算レートは、ゲームポイント1ポイント当たりの換算値です。以下では、計算例の換算単位としてPを使います。

Pを使った換算条件

  • 最終ゲームポイントは1位+45、2位+5、3位−50
  • 1ポイント=100P
  • チップ1枚=100P
  • チップは1位+2枚、2位−1枚、3位−1枚
  • 場代合計1,200Pを3人で均等に負担し、1人分は400P

最終収支=ゲームポイント×換算単位+チップ枚数×チップ単位−場代の負担分

順位ポイント換算チップ場代最終収支
1位+4,500P+200P−400P+4,300P
2位+500P−100P−400P0P
3位−5,000P−100P−400P−5,500P

ゲームポイントを換算した合計は0Pで、チップの受け渡しも+200−100−100=0Pです。場代を反映した最終収支は+4,300+0−5,500=−1,200Pとなり、卓全体の場代と一致します。

トビ賞などを採用する場合も、「調整」の一項目にまとめず、別の列に記録します。誰から誰へ何P動いたかが分かれば、実収支の合計を再計算できます。四人打ちを含む精算項目は、麻雀の収支計算方法でも確認できます。

記録と検算のチェックリスト

  • 人数と対局形式を選び、三麻と四麻の記録を分けた
  • 使用牌、北、ツモ損、チップ、トビと終了条件を残した
  • 開始点、返し点、ウマ、オカ、同点と端数の扱いを残した
  • 全員の最終持ち点+卓上に残った供託=開始時の点棒総数を確認した
  • 卓上に残った供託を誰に配るか、別枠にするかを記録した
  • 全員のゲームポイント合計を0にするルールでは、最終ゲームポイントの3人合計が0になった
  • チップの受取総数と支払総数を確認した
  • 場代の負担合計が卓全体の場代と一致した

合計が合わないときの確認順

  1. 全員の最終持ち点と卓上に残った供託を足し、開始時の点棒総数と照合する
  2. 3人の素点合計とオカの関係を確認する
  3. 3人のウマ合計を確認する
  4. チップや賞の受け渡しを確認する
  5. 場代の総額と各人の負担を確認する

平均順位などの成績指標

3つの順位が同じ確率で現れると仮定すると、平均順位の数学上の中心は(1+2+3)÷3=2.0です。2.0は計算上の中心にすぎず、どの卓でも通用する実力の合格点ではありません。

指標計算方法確認する条件
平均順位順位の合計÷対局数同じ人数と同じ主要ルール
トップ率1位回数÷対局数同じ集計期間
ラス率3位回数÷対局数同じ集計期間
平均ゲームポイントゲームポイントの合計÷対局数同じウマとオカ
平均収支実収支の合計÷対局数同じ換算単位、チップ、場代

人数や条件が違う対局をまとめると、ルールの差と成績の差を切り分けられません。形式に加え、ツモ損やウマなどの主な条件もそろえて比べます。北抜きやツモ支払いは三麻ルール一覧、指標の読み方は麻雀の平均順位の目安と見方で確認できます。

三麻の収支計算でよくある質問

三麻のウマはどう決めますか?

実際に打つ卓のルールに従い、1位から3位までの値をすべて記録します。合計0のウマなら、3人分を足して0になることも確かめてください。+20、+10、−30は計算例の一つです。

ツモ損の有無で精算式は変わりますか?

ツモ損の扱いだけが異なる場合も、素点を出す(最終持ち点−返し点)÷1,000という式は同じです。ただし、ツモ時の支払いが変わるため、対局中の点棒移動と最終持ち点は変わります。最終ゲームポイントには、その卓のウマ、オカ、端数処理を適用します。ツモ損の条件が異なる対局は別の設定として記録します。

三麻と四麻の成績を一緒に集計できますか?

一緒には集計せず、三麻と四麻に分けます。順位の範囲だけでなく、使う牌や精算条件も違うことがあるためです。それぞれ同じ主なルールと期間で比べてください。

三麻ルールの参考資料

各資料は、特定のサービスまたは大会のルールです。雀魂の資料は2022年に行われた大会のもので、現在のすべてのモードに当てはまるとは限りません。天鳳の資料はツモ損の根拠には使わず、ルールが異なる例として参照しています。この記事のウマ、オカ、Pによる精算は、条件を明示した説明用の例です。資料確認日:2026年7月28日。

三麻と四麻を分け、使ったルールも記録する

三麻の収支には、計算に使ったルール表も添えておきます。最終持ち点からゲームポイントを出して合計を確かめた後、換算単位、チップ、場代を反映します。成績は三麻と四麻に分け、同じ主なルールと期間で比べます。